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INTERVIEW

120%お客様思考。空間プロデュース力と組織力で限界突破。ある空調屋の挑戦。

東京葛飾区に一つの空調業者がある。
伊藤テクノ 株式会社だ。
1年前4名だったその会社は今、17名まで社員を
増員し成長スピードに拍車が掛かっている。

「空調屋でしょ?」

それでこの会社を括ってはいけない。
今後、エアコン設置業者に必須となるであろう
空間プロデュース能力にもいち早く重点を起き、
業務用エアコン設置先となるお客様の、さらに先にいるユーザーにとって最高の空間を作ることに目を向けた施工を行っている。
同社の考え方、そしてそれを支えるスタッフ、社内の取り組みについて聞いた。

専門業者として揺るぎないポジションを確立する


伊藤テクノのオフィスで一際目立つのは、
手書きの企業理念と売上目標だ。

100年先に掲げたビジョンを段階的に掘り下げ、
さらに社員一人ひとりの目標まで落とし込む。
全員のゴールは同じ、「株式上場」だ。

それに向けた第一歩となる大阪支店の開設も、
実は数週間後に控えている。

業務用エアコンの設置や洗浄という点では、
伊藤テクノがやっていることは他社と変わらない。

だが、圧倒的な違いはその質と提案力にある

例えば、皆さんにもこんな経験はないだろうか。 
・飲食店で座った座席が悪く、エアコンの風が直接かかって寒い。
・広いオフィスで暑い人と寒い人が混在し調節が難しい。

これでは友人との食事も、ビジネスミーティングも良いものにはならない。
店側であれば、顧客が離れる大きな要因となるだろう。
特にマーケティングの強い味方、口コミが得意な「女性」には冷え性も多く温度に敏感だ。

伊藤テクノの職人はこれらの問題を解決する。
適切なエアコンのメーカーと必要な馬力、
設置する箇所をその場所を訪れる全員に心地よく過ごしてもらうため、考え抜く。
見ている判断基準は空間の広さではなく、そこに座るお客様だ。

この「空間プロデュース」の品質は、
全職人を社員として雇用し、日々専門知識を養うことで保たれる。
仕事を自社内で完結するこの体制と個人の高い専門性は、
後の故障などトラブルへの対応にも大きく影響するのだ。

もしエアコン設置までのプロセスに複数の業者が介在していた場合、
設備に不具合が起こった際すぐにわかる者を手配することは難しい。
修理に取り掛かるまでに、時間がかかるだろう。

その点、伊藤テクノであれば経験豊富な職人がすぐに駆けつけ、
その場で故障の原因を突き止める。もちろん修理も自社で行う。
営業を止めることのできない店舗でもここなら最善を尽くしてくれるに違いない。

現調報告もその場でデータ送付できるシステムを導入し、
早いレスポンスで大手企業の信頼も培ってきた。
業績を伸ばしてきた背景には、こうした企業努力があった。

生きる理由が見つからなかった10代



祖父の時代から町の電気屋さんを営む家系に、伊藤は生まれた。
物資が少ない時代にモーターの修理業から始まり、工場の設備修理や電気工事までを担っていた。

しかし伊藤は中学を卒業してから何に対してもやる気が起きず、自分が何故生きているのかすらも
わからなかったという。
家でただ横になりテレビを見ているだけの楽な生活に憧れていた。

そんな夢の無い青年が変わるキッカケになったのは、
20歳で初めて就職したバーでの研修だった。

同期が続々と失踪していくほどの研修で、真っ直ぐな性格の伊藤は、信じれば何でもできるんだとそれまで眠っていた何かが呼び覚まされたのだという。
日夜試行錯誤しながら最高傑作のオリジナルカクテルを創作、店長を任され事業計画書の書き方など経営についても学んだ。

退職後には社長になることだけを決め、中卒には無理だと周囲にバカにされながらも2012年、それは実現した。
東京という地元から離れたフィールドで、1ヶ月分の生活費だけを持って。





それからは、苦労の連続だった。
やっと作った資金で人を雇い入れても、数カ月後には退職。

「もっと違うことにお金使えば良かった」
「もう自分1人でも良いか」
自問自答を繰り返した。

しかし諦めようとする度に、あの時の記憶が蘇る。
バーテンダーとして最高の味を創り出せた時、
お客さんが美味しいと言ったあの瞬間。
家族を養うためだけではなく、
俺は人を幸せにするために働いている。
そう言い聞かせ、自分を奮い立たせた。

今、その感動とチャレンジする姿勢は間違いなく社員にも伝わっている。

会社が用意してくれたチャンス


大場岳史は創業間もなくの伊藤テクノに加わった。
名前と誕生日が社長と同じだったことに運命を感じ入社を決めたそうだ。

入社当時、大場の家族関係は決して良好ではなかった。
夫婦間の会話は必要最低限、子供について一言二言話すだけ。

そんな彼に変化をもたらしたのも、
会社の研修プログラム。

「人生の目標設定」

大場は、心の奥底では家庭の修復を願っていると、本音を曝け出した。
それから目標に到達するまでのステップを1つずつ家に帰って実践した。
「今日こそは奥さんに話し掛ける」
「この日は絶対にデートに誘う」といった様子で。

家族や夫婦の関係が拗れた話はよく聞くが、その逆はほとんど聞いたことがない。
一旦冷めきった夫婦の仲が修復するなんてことがあるのか半信半疑だったが、彼のタイムラインに並ぶ家族仲睦まじい写真を見るとどうやら本当のようだ。
またそれだけでなく、仕事に対しても理解を示し
てくれるようになったという。

今では「お父さん、行ってらっしゃい」と家族が背中を押してくれると、いつかの会話の中で嬉しそうに話していた。
会社が、チャンスをくれたんだと。

伊藤テクノでは、
「やればできる」を実践で教えていることがお分かりいただけただろうか。
その社風で、次の大阪支店長も入社1年目の若手職人が自ら手を挙げた。
1人で赴任し、現地採用もするそうだ。これは社員を信用している証拠であろう。
若手の活躍にも益々の期待が掛かる。

高まる組織力

良いと思ったことを各々の判断で行える力が備わってきたと、伊藤は言う。

伊藤氏:「最近までは、私がGOを出すまで物事が動いていきませんでした。
個人レベルでやりたいことがあってもまず “確認” が先に来て、
きっと勝手にやって良いものかどうかがわからなかったのだろうと思います。
今は営業部も工事部もそれぞれ独立し始め、
物事を自分たちの判断で進められるようになってきました。
これは大きな変化です。
組織として動き出しているのがわかります。
そして皆が日々を考えるようになりました。
サービスをより良いものにするためにはどうすれば良いか、
お客様対応を向上させるには何が必要かを常々考えて自発的に行動してくれています。」

伊藤がよく口にする、とことん向き合うという姿勢が浸透してきた証拠だろう。
自分の仕事に正面から向き合っているのだ。
自らアクションを起こせる人材がこれからの時代、
より一層不可欠な存在になることは明確だ。個々の価値に注目が集まっている。

伊藤テクノの最大の目標は、上場し、世界を股にかけ仕事をすること。
筆者がこの記事を作成するにあたり改めて取材に応じた伊藤の表情は、
1年前に初めて見た時の姿とはまるで違っていた。
かつて生きる理由がわからないと嘆く青年だった彼の手には今、
想像もしなかったであろう大きな “夢” と達成の希望が握り締められている。

(インタビュー・文 / 黒田実緒)

伊藤テクノ株式会社

東京都葛飾区東新小岩5-2-20 信和商会ビル1F.2F
Tel:03-5654-4110 / Fax:03-5654-4120 / フリーダイヤル:0120-900-398


事業内容:業務エアコン(販売・工事・修理・分解洗浄・保守メンテナンス)
エアコンの取付け、電気工事、電力の見える化、屋根・外壁の塗装、AI・IOT、水道設備、設備全般

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