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INTERVIEW

たくましい建設会社を創る。建設未来研究所 独占インタビュー

一昔前まで、建設業への世間の関心はまるで低かった。
きつい、汚い、危険
3Kと呼ばれ、そういった仕事に子供がつくことは、
親は猛反対したものだった。

だが、それも変わってきている。
建設業者に光を当て、
労働環境や人材育成に身を乗り出す企業、
団体が次々と名乗りを上げてきた。


一般社団法人 建設未来研究所


この社団法人もまた、建設業を根本から改革しようと立ち上がった。
理事である主要人物三名は、建築・経営・教育・福祉に精通するエキスパートだ。
4月からの本格的な事業開始に向け、建設ビレッジがインタビューの機会を得た。

代表理事 鈴木 誠
栃木 那須塩原市で戸建住宅の新築・リフォーム・分譲を行う工務店
「タムラ建設株式会社」の二代目経営者。
職人としての長年の経験を元に、
高い人間力を持った従業員を育て、地元からも根強く愛されている。
分譲地に幼稚園・学童保育・デイサービスの開発を進める福祉事業にも力を注ぎ、
幅広い年代の人々が互いに支え合い、より強固な結びつきを持てるまちづくりを目指す。

理事 森本 新兒
数十名のベンチャー企業から上場企業に至るまでの、ファイナンス、
企業体質強化を専門分野とする法人向けコンサルティング会社
「株式会社ベター・プレイス」代表取締役。
社会保険や税金など人に関わる経費、
ガソリン代など会社運営に関わる経費削減を手掛ける他、
講義・議論・実践を繰り返す売上アップの為の経営塾「未来経営塾」を運営する。

理事 吉盛 文彦
法律や制度の知識が必要な、"教育・医療・福祉"の分野で
施設の運営・プランニングを行う「モリ・プランズ株式会社」代表取締役。
保育施設を自社で直営すると共に、
各企業や自治体のニーズに合わせた施設プランニングで、
組織・地域が持つ本来の力を引き出している。
断片的なサービスの切り売りではなく、
「ゆりかごから墓場まで」寄り添える総合的な施設づくりを推進する。


代表理事を務める鈴木氏は、
既に「一般社団法人 建設職人甲子園」でも理事長に就任している。
両者とも建設業を盛り上げたい一心に活動しているが、
この二つの組織の違い、そして建設未来研究所の事業内容について伺った。

鈴木氏に聞く。建設未来研究所と建設職人甲子園の違いとは

建設未来研究所と、建設職人甲子園は両輪であるべき存在だと考えます。
職人甲子園がテーマとして掲げているのは「あり方」です。
職業人として、技術者としてどうあるべきか、
その理想の姿を徹底的に追求していきます。

日本の物づくりに携わる人達の平均年齢は47.3歳。
その内の6割以上が50歳以上です。
勉強することを避け、世間からの色眼鏡で見られる。
まともに税金を納めていたとしても、
職人だからと住宅ローンの金利は高くなかなか借りられない。
職人は皆、下を向いて仕事をしています。
親が建設業で働いていても、
自分の子供には勧めたくないと思っている。
このままでは、10年後20年後、
本当に職人はいなくなってしまいます。

この状況を変えるためには、
職人一人一人が勉強し続け、
成長することで仕事にやり甲斐を感じるようになり、
心根の良い人間の
良い仕事で地位向上を目指すしかありません。
そのための場所、環境を提供し、
サポートし続けるのが建設職人甲子園です。

一方、職人甲子園で一切手を付けてこなかったこと。
それは、「やり方」です。

トータルで880社程が参加する職人甲子園ですが、
その大半の6〜7割が、社員10人未満の小さな専門工事業です。
参加者から話を聞いてみると
「親方から税金払うなんてくだらねえと教わってきた」とか、
「会社が黒字なのか赤字なのかわからない」という人がとても多い。
そういった人達に、経営の仕方、組織の動かし方など「やり方」を伝えたい。
その役割を担うのが、この建設未来研究所です。

建設未来研究所の目的


建設未来研究所が理想とするのは
「たくましい建設会社」です。
たくましいとは何を意味するか、その定義は3つ。

こういった会社にするための勉強を、
4月の開講から一年を通して毎月の例会で行います。

具体的には、
自分の会社で目標・目的を従業員全員で共有し、
一丸となって挑戦できるチームにするための
チームビルディングのやり方から始めます。

理念や目的が社内に浸透していない状態では、
全員が同じ方向を向くことはできません。

「そんなこと社長に聞いたこともないし、何となくお金もらえるからやっている」
という職人は大勢います。
なのでまずは社長自身にその部分を腹落ちさせる。

自分たちが何を目指していて、
どんな会社を作りたいのかを明確にさせて、
それを社長から従業員に
パワースピーチで動機付け出来るように、
経営理念や戦略、会計思考などを
4月からの3ヶ月間で体系的に学んでいきます。

その後は、
前半で立てた目標を達成するために
どんな組織づくりをしていけば良いのか、
仕組みや組織の動かし方、人材育成を8月〜10月で学び、
11月以降では合宿や外部講師の基調講演、
海外視察も予定しています。
最後3月には、一人ずつ今までやってきたことをシェアし、全員の前で発表する。
これが一年の流れです。


こういった学びは一度やったからといって、
継続していくのは難しいと思います。
二年目以降にもまた別のカリキュラムを用意し、
毎年何回も集まって、
腑に落ちるまで続けていってもらいたいと考えています。
そのため二年目は、
もっと専門的な内容で、建設業の悪循環を払拭するための
資格が取れるコースを計画しています。
その資格も、今、私たちが作ろうとしているところなんです。

現場監督が、予算もわからず
「この金額でできるだろう」と業者に押し付け、
職人も目先の仕事が欲しいので受けてしまう、これが悪循環を生み出しています。
「適正な価格」を元請けや現場監督がわかっていなければ、
職人が豊かになることはありません。
家を建てるのも工場と同じで生産管理なので、
来期はそれを学び、資格が取れる養成コースを考えています。

異業種からの視点で広がる視野


三名の理事の中で、建設業に直接関わっているのは、代表理事の鈴木氏のみ。
他の二名は何故この事業に参画しようと思ったのか。

森本氏は、星野リゾートクループや大江戸温泉グループなど
大手企業との取引実績を多数持つ。

生コン業など建材を扱っている組合のコンサルティングも
している中、建設未来研究所の話を聞いたときには、
そのノウハウがここでも活きると確信したという。

上場企業の経営に関わり、
ファイナンスが専門の「コンサルタント」というだけでも
職人からは近寄りがたい存在に思えるが、
意外にも森本氏にとって建設業の仕事はとても身近にあった。

子供の頃、大工か漁師になりたかったという吉盛氏。
小学生の頃に実家が新築され、
現場の大工は当時赤いポルシェに乗っていた。
その憧れから吉盛氏も乗せてもらったことがあったという。
夢だった職業にも関わらず、大人になった自分に映った職人は、
低い賃金で働かされ「自分なんて…」と自信を失っている人間ばかり。
そんな姿が、特に勉強ができるわけでもなく、
いじめられっ子だったという昔の自分に見えるそうだ。

仕事では世の中の全ての人が「夢」「役割」を持てる社会にしたいと、
高齢者に関わる医療ケアサービスや、発達障害の子供たち、
不登校、引きこもりの子たちが通える学習塾を運営するなど、
世間の光が当たりにくい人達に対する支援活動を行っている。
今回の建設未来研究所の話も、
「弱いものに光を当てる」という部分に共感し、理事に就任した。

4月の開講に向けて会員が増え続けている
一般社団法人 建設未来研究所

自分の未来、会社の未来に不安を抱いている人、
本音では自分の子供に継がせたいと思っている人、
これから起業したいと思っている人、

「変わりたい」という意思さえあれば、
この場所があなたの後押しになることだろう。
是非この三人とのチャレンジから、
次の世代の子供たちへバトンを繋いでいって欲しい。

(文・インタビュー/黒田実緒)

一般社団法人 建設未来研究所事務局(株式会社ベター・プレイス内)
担当:山口  TEL : 03-5227-8222

1 研究所正会員
例会(基本講座)を受講頂く受講企業様は、
「研究所正会員」として、すべての受講プログラムを受講可能。※一社当たり3名まで。
<年会費>
一般 300,000円 / 甲子園会員 240,000円 / サポーター企業 270,000円
(サポーター企業とは、日頃からPR活動を共に行ってくれる企業)
2 研究所賛助会員
例会へ定期参加できない企業者様向け
立地的、時間的に基本講座への受講は出来ないが、
ガソリン代などの固定費削減や当社団が行う一般向けセミナーの参加が会員価格で可能。
例会参加 15,000円 (1回 )
<年会費> 賛助会員 180,000円

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