足場工事会社経営者/事務員さんが学ぶ 経営者視察会レポート

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足場工事会社経営者/事務員さんが学ぶ 経営者視察会レポート

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[2018/04/18]

トイレや水道もなく、夏は暑く、冬は寒いプレハブの事務所。これは足場工事会社の事務所あるあるかもしれない。けれど、「これが当たり前だから、うちもこのままでいい」と思っていないだろうか。いつの間にか染み付いた当た
り前は、意外と自分自身では気づけないものだ。仕事をする環境が整うとどんな変化が会社に起こるのか、今回はアートビルダー株式会社さんへの会社視察会、そして事務員女子会が開催された様子をお届けします。

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足場工事会社の働く環境改革。事務員さんの鋭い視点

 

 

足場ベストパートナー事務員女子会の全員で集合写真

「こんな会社じゃ女性の事務員さんなんて絶対来ないですよね(笑)」

そんなドキッとするワードも飛び出した足場ベストパートナー事務員女子会。足場工事会社の事務員だけで語り、具体的な仕事の話や事務所内の見学、使用している業務ソフトの内容、恋愛の話まで、、具体的すぎて全部は書けないくらい突っ込んだ内容が語られ、熱心にメモや写真を撮る姿も見られた全国でも初の試みでした。自己紹介の中では、どうして今の足場工事会社で働き始めたのか?という会社選びの話へ。

「元銀行員で子どもの出産を機に、融通がきくところや条件が合うところを探した

「元美容師でしたが、知人の紹介で足場工事会社の事務員になった」

自分のやりたいことが他にもあるので、それと並行して働けると思った

「16時までのパートとして働けたので家庭との両立が出来そうだと思った

など皆さんこれまで建設業とは関連のないお仕事をされていた方ばかりで、足場工事会社で働く理由も様々。しかし、共通するのは全員が非常に“自主的”なことでした。何か言われてから動く、というよりも、自分から質問したり自分から動く方ばかり。

 

足場ベストパートナー事務員女子会お名刺交換の様子

「社長はパソコンが使えないので、自分が何とかしないといけない」

「事務的なことを教えてくれる人はいないので、自分で一から書類やルールを作って、これでいいですよね?と社長に確認だけ取る感じです(笑)。」

「こちらから声を上げないと気づいてもらえないので、“制服が欲しいです!”とか、“もう手一杯なので他にも人を入れて欲しい!”とか気づいた事や気になることは社長に直談判します。」

といった声も聞かれ、創業間もない何も無いところから会社の形を社長と一緒に作ってきた叩き上げの事務員さんたちは、自分から動くことが当たり前になっていくのかもしれません。特に印象的だったのは、仕事場の環境についてのお話。

 

足場ベストパートナー事務員女子会の一コマ

トイレなし、水道なし、プレハブ。こんな所で働くのか…ってちょっと引きましたよね。トイレに行きたくなったら近くのコンビニまで走って行くっていう毎日で。今は事務所を引っ越してかなり快適になりました」

「うちも似てる!仮設トイレに井戸水で。こんなんじゃ事務員さんの募集出しても誰も来ませんよって社長に言いました(笑)。職人さんが増えて現場が増えないと足場屋は儲からないかもしれないけど、事務員も仕事が増えれば必要で、働く環境を変えないと女性は取れない。」

「夏はクーラーをガンガンにかけてもプレハブの中って涼しくならなくて、結構辛いですよね。冬は寒いし。」

現場に出る職人さん方も季節によって非常にきつい時もあります。そして1日中事務所の中にいる事務員さんも同じように事務所内の環境によって辛いと感じているのが現実のようです。

今回ご参加の事務員さんたちは、現在職場環境がかなり改善されている方ばかりでしたが、創業当時は不便なことも多かったそう。女性が働くことを想定していないことが原因ですが、社長と職人さん数名の男性グループで創業することが一般的で、最初から事務員さんを雇っているケースは稀。居ない人のためにトイレは作らないし、ましてや更衣室なんて必要ありません。

しかし女性用に環境を整えることは、同時に男性にとっても心地良い環境になっていくことに繋がります。

 

アートビルダー株式会社さん新社屋の様子

今回視察会を行ったアートビルダー株式会社さんは、2018年1月に新社屋へ事務所を移転し、足場工事会社のイメージを覆すような先進的な空間の中で職人さん、事務員さん全員が気持ちよく仕事をしています。整頓された清潔な空間、トイレも掃除が行き届いて、給湯室では温かいお茶の香りがします。事務所内を案内してくれた総務部長の中村さんも「この事務所に引っ越せて本当に嬉しかった!」「ここに棚ができて作業性が上がったんです」「ここはちょっと自慢なんですけど、、」と非常に嬉しそうに社内を案内してくれます。その横では職人さんが社員専用入口から入ってきて、現場で汚れてしまった靴を払って整頓しており、綺麗な空間にいると、汚く“できなくなる”、小さなゴミが逆に気になってしまうものなのだなと感じました。

 

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職人さんとの恋愛は禁止!? 職人さんは大きい子ども!? リアルトーク

 

 

足場ベストパートナー事務員女子会楽しい雰囲気でお食事

事務員女子会ならではな恋愛トークも繰り広げられました。

そこで興味深かったのが、社内恋愛を避けるよう言われている会社さんが多かったことです。職人さんと事務員さんの恋愛をきっかけに二人ともやめてしまったり、揉め事が起こってしまい社内の士気が下がる結果を経験した方もいました。社長から職人さんに直接「事務員さんには手を出すなよ~」と伝えている会社さんや、暗黙のルールとして社内に恋愛禁止な雰囲気が出来上がっている会社さんと、様々でしたが、社内恋愛には消極的な姿が垣間見えました。また、足場工事会社の事務員として働くことを他の人にオススメしますか?と質問したところ、

職人さんや社長を理解できる人ならいいかな。子どもに教えるみたいに接さなくちゃいけないけど(笑)」

「確かに大きい子どもかもしれないですね~(笑)。 ”ルールを守ってね!”とか、”ちゃんと電話してね!”とか、毎日言ってる気がします。」

「あと、かわいい絵文字いっぱい使ってあげないと”冷たい…”と拗ねたりされますから(笑)」

足場工事会社の考え方に合うか合わないかは重要だと思います。 異業種から建設業界に入ってくると、普通が普通じゃない事もあるので、そのギャップを受け入れて仕事できる方ならオススメかも」

自分でやり方決めて働きたい人も良いかもしれません。だいたい何も決まってませんから(笑)。逆に決まったことしかやらない人にはキツイかも。そもそものルールや決まり事がないので、自分で作っていかないと始まらない。

とのご意見が。社長や職人さんをお母さんのような視点で見守りながら、会社という家族を取り仕切っていく姿が見えたぶっちゃけトークタイムとなりました。

 

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人がいない。苦労した分だけ生まれたたくさんの工夫

 

 

足場ベストパートナー事務員女子会業務ソフトについての意見交換の様子

事務員女子会では、アートビルダーさんの社内での取り組みを知るべく、事務所内のいろいろな工夫を見学させていただきました。

「どうしたら効率的に業務ができるか、小さいことでも何か良い方法がないか、しょっちゅうそんなことばかり考えているんです(笑)。」そう笑いながら、社員管理用に中村部長ご自身で作成されたエクセル資料を見せていただきました。安全書類等の作成の時にいちいち確認しなくても済むように社員全員分の免許証や資格取得年月日が分かる一覧表がついており、参加者からは

「このエクセル欲しい!作り方知りたい!」などの声が上がりました。

また、業務ソフトの使用方法について話していると、「え!キーボードのここを押したら画面切り替えられるんだ!知らなかった!! いつもいちいち前の画面に戻ってから画面切り替えてましたよ~。」「意外とこういうのが業務効率あげるんですよね!」など非常に具体的で業務に直結するような細かな点についても情報交換がされていました。

全員が同じ業界の事務員さんということで、悩みや課題も似通っていることや、日々の業務内容も似ているため、質問内容が鋭く、全員で「うちではこうやっています」「うちはこうやってうまくいきました」など課題解決につながるお話も聞かれました。

 

足場ベストパートナー事務員女子会中村部長が編み出した様々な工夫にみなさん関心されていました

「まだまだ出来てない事もたくさんありますが、今の状況に来るまで時間もお金も苦労もかかってます。どう効率上げてやるか頭をひねって工夫を重ねて、みんなで作ってきました」

とここに辿り着くまでの苦労もにじませた中村部長。ご自身も最初から部長職になるとは思いもせずに、子育てをしながらパートとして勤務を始めた方。入社2か月目に先輩事務員さんが退社されて、そこからは怒涛の毎日だったそう。そんな時期を乗り越える中で日々コツコツと業務効率化につながる策を生み出して、人がふえた現在もそれらが皆の仕事の効率を上げるのに役立って生きています。苦労の中で時間をかけて研ぎ澄まされたものは残るのだなと、非常に勉強になりました。

事務員女子会は予定時間をオーバーする勢いで続き、最後には足場ベストパートナーによって参加者全員でのライングループが作られ、事務仕事で困った時や相談したい時に離れていても活用してもらえる場を繋いでいました。

 

足場ベストパートナー事務員女子会では実務レベルの学びが多くありました

今回の事務員女子会を開催した目的について、足場ベストパートナー伊藤さんは、

「足場工事会社の社長さんは現場経験を経て社長になる方が多くて、事務的な部分が詳しい方は少ないんです。社長から教えてもらえない部分を、同じ業界の事務員さん同士で良い方法を教え合い、業務効率を上げる仕組みができたら良いと考えています。仕事の進め方が分からないからって、隣の足場工事会社に簡単に聞くことができるような業界ではありませんから、お互いに学び合える場所を足場ベストパートナーでは提供していきたいと思い、事務員女子会を開催しました。」と話してくれました。

 

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職人の職人による職人のためのルール 5S委員会

 

 

足場ベストパートナー経営者視察会_経営者のみなさん全員で

事務員女子会終了後、経営者視察会がスタート!

ここでもまずは自己紹介が行われ、そのあとアートビルダー社宇津木社長による会社概要や取り組みに関してのプレゼンテー ションが行われました。

その中でも、質問が多かった、アートビルダーさんが独自にもつ「5S委員会」について。会社のトップがルールを作って職人さん達に伝えるというトップダウンな方法ではなく、施工する職人さんたち自身が集まってマニュアルを作り、それを実践していく取り組み。自分たちで作ったルールなので、守らないわけにはいきません。「ルールに縛られているけれど、そのお陰で職場環境が整っています。」と宇津木社長。

5S委員会が作ったマニュアルは数ページあり、現場においてのマナー面や安全装備について、資材置き場での取り組み、安全・整頓・マナー面に関する事項が多く盛り込まれた内容に、参加者からは「このマニュアル非常に参考になります。」との声があがりました。

 

アートビルダーさんの取り組みに本気の一問一答

 

月に一度のミーティングを有給で土曜日に設定している理由は

アートビルダー宇津木社長お写真1

以前は現場終わりの夜8時からミーティングやっていました。

それを土曜日に会社の仕事全休にして、出勤扱いで社員全員で勉強会や掃除などをするようにしたんです。それは会社を作る全員の価値観を合わせることが目的です。

みんなでやることに意味があって。そこは”承認の場”にしようと思ったんです。全員から話を聞きながら、「そんな考えを持っているんだ!」って声をかける場です。小さいことだけど、一人一人の意見にちゃんと反応して、認め合って、”俺ってすごいのかな~”ってちょっとでも思ってもらって立派になっていってくれたら嬉しいから。

 

 

事務員さんの入れ時ってどのタイミングでしたか

アートビルダー宇津木社長お写真2

僕の中では売り上げが1億を超えたら、それを目安に1名先行投資として入ってもらいました。正直1億円規模なら、どうにか自分でも事務やりながら現場も管理できていたんです。でも、この先さらに拡大させたいって思った時に、手一杯になってから人を探していたら手遅れで。採用しても一人で仕事ができるまでには時間もかかりますから、多少手に余裕があるうちに育てておかないといけないと思います。

事務員さんを育てながら、徐々に事務仕事は任せていけるようになるので、自分に時間が生まれてさらに営業の幅を広げていくことができました。

 

 

自社職人と、協力会社さんとの関係が良好な理由は

 

アートビルダー宇津木社長お写真3

 

まずは一つの仕事をみんなで終わらせよう!っていう意識がみんなにあります。

そして、例えば協力会社さんが困っている場合には自社職人さんが時給換算でヘルプにいきます。そういうことがあると、助けてもらった方は恩を感じてくれるんだと思うんですけど、次に僕たちが困った時には協力会社さんが自発的に助けに来てくれます。そういう事の積み重ねが今に至って、困った時はお互いに助け合って、関係も良好なのだと思います。

 

 

人事評価ってどうやっているんですか

 

アートビルダー宇津木社長お写真4

僕は現場で職人さんの働きを見ていないのに、どうして僕が人事評価できるんだろうって思って、自分が評価すべきじゃないと考えるようになりました。

なので、職人さんとの面談時には直属の上司で現場で一番彼らの仕事ぶりを知っている職長さんや工事部長にも同席してもらいます。僕と職人さんと職長さんたちの三者で話して人事評価を決めているんです。

 

 

職人さんの満足度ってどうやって引き出しているんですか

 

アートビルダー宇津木社長お写真5

はっきり言えば、社長の僕一人が熱くて、職人さんはそこまで求めてないんだけど…

みたいなギャップがある時はあります。

でも僕はとにかく与え続けることをやめません。

無いよりはあったほうがいいと思うから。勝手に与えることを続けていくだけです。

 

 

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数字を追いかける怖さ。売上げと質と人

 

 

足場ベストパートナー経営者視察会_アートビルダー社員のみなさん

宇津木社長の話の中で非常に印象的だったのが、

売上げ・質・人についてのお話でした。

創業当時から紹介を通じて仕事を増やし、売上が順調に伸びていく中で、規模拡大よりも社内の中身を充実させたいと考えるようになったそう。しかし、経営者として売上をあげないといけない不安も常に感じるのが正直な胸の内。利益や数字を追いかけることで質を落としてしまうことだけは絶対にしたくないと語り、常に葛藤があるのだと話してくれました。

アートビルダーさんは人財教育の中でも技能面はもちろんですが、人間としての部分を高める価値観教育・態度教育などに非常に力を入れています。職人さんの心の面を徹底的に満たしていくところに注力しながら、売上という実利の部分とのバランスをとっていく舵取りが経営者には求められます。

また、後継者の育成が現在の課題としてあり、今後のアートビルダーが目指すビジョンを達成するためにも社長に代わってリーダーシップを取れる人財を育てていくことが求められます。今後、足場事業も2部門に分かれ引き続き事業の主軸としながら、リフォーム事業やドローン事業も立ち上がるのだそう。質実ともに充実した会社としてさらに大きくなるための課題はありますが、将来に向けた非常に前向きな課題であり、「数字を追いかける怖さ」を認識しながら着実に前に進もうとしている姿には安心感も感じます。

 

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足場工事会社4Kを変えるには、自分たちから始めよう

 

 

足場ベストパートナー経営者視察会_資材ヤードをみなさんで視察

足場ベストパートナー経営者視察会恒例の資材置き場の視察も行われました。

新社屋のすぐ近くにある資材置き場では掃除をする姿や、倉庫内の整理をする方がおり、綺麗な状態が保たれて、冒頭に記載した5S委員会のルールが守られている結果の一つを見させていただきました。 「うちではこうやって積んでいるんですけど、こっちの積み方の方が便利ですね~!」、「この部材めちゃくちゃ使えるんですよね!うちも使ってますよ。」そんな会話があちこちで聞かれ、参加者は思い思いに資材置き場を見学し、写真を撮ったり、宇津木社長に質問をしたりする姿が見られました。

 

足場ベストパートナー経営者視察会_資材ヤードの様子

 

会の最後に視察会主催者である足場ベストパートナー伊藤さんより、アートビルダーさんは足場工事会社につきまとう4Kイメージを本気で変えようとしている会社だというお話がありました。伊藤さんと宇津木社長が出会ったのは数年前。初めての足場工事会社のお客様がアートビルダーさんで、こんな素晴らしい想いを持った会社が足場業界に増えたら、本当に足場工事業界の4Kも変えられると強く思ったそう。

 

足場ベストパートナー経営者視察会_アートビルダー新社屋前で全員でのアートビルダーポーズ

アートビルダーさんでは職人さんの次のステージを応援するための夢応援制度や、退職金制度などを作り実行に移しています。

与えることをやめない・相手の満足を最優先にしていく姿勢は、社員や職人さんにも伝わり、人が変わり、行動も変わり、それが企業価値につながっていることを感じます。たくさんの会社で一斉に変化することは難しくても、まず自分たちの会社から変わることで、協力会社が変わり、それが他の会社にも広がっていくのかもしれません。

笑顔がとにかく印象的なアートビルダーさんへの経営者視察会は最後の最後まで、やはり笑顔が絶えず、最後は全員でアートビルダーポーズでの記念撮影となりました。 今回もたくさんの学びがあった足場ベストパートナー経営者視察会。次回開催は5月10日(木)13時から千葉にて開催の予定です。次回も楽しみですね! ご参加されたい方はぜひ足場ベストパートナーへご連絡を!無料会員を全国で募集しております。

 

足場ベストパートナー

足場ベストパートナーへのお問合せは

03-3278-8660

東京都中央区日本橋3-2-14 日本橋KNビル4F 愛知県名古屋市中区錦3-1-6 桜通大津第一生命ビル3F http://ashiba-best-partner.co.jp/

 

アートビルダーさんロゴ

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埼玉県幸手市下吉羽1435-1

TEL:0480-44-9566

https://art-builder.co.jp/

 

 

 


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