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どぶ掃除でもいい。無駄なプライドを捨て、頼らないことを決めた男の執念。

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[2016/11/25]

今回は、東京多摩地区・首都圏にて住宅基礎工事を手がける 株式会社M.D.M社長のこれまでの苦い体験と、これから目指す未来について。

縁の下の力持ちとはよく言ったものだが、

 

建物を支える基礎は非常に重要な役割を担っている。

 

地盤の強度、上物の重さとのバランス。

 

そうした精密な調整が必要な仕事である。

 

家族経営が多い基礎工事の専門業者。

 

その中で一際異色を放ち、フットワークの軽い二十代が多いという従業員も、

 

親方クラスばかりが集まっているのが「株式会社M.D.M」だ。

 

株式会社MDM様写真0

 

経営者である松田裕介(37)は元々基礎工事業を家業とする家に生まれ、

 

それが理由で建設業に携わるようになる。

 

二十歳を過ぎてくると、何の違和感もなく自然の流れで家の手伝いをし始めた。

 

後に、人生を変える選択を強いられることも、この頃には知る由もない。

 

株式会社MDM様写真1

 

四人兄弟の次男である松田からすれば、

 

手伝いを始めた基礎工事の仕事は自分の思い通りにならないことが多かった。

 

言いたいことも通らない、それにきっとこの会社は兄が継ぐようになるだろう、

 

ぼんやりとそんな事を考えることはあったが、

 

とにかく現場で技術を身に付けないことには始まらない、

 

それに状況は日々変わっていくもんだ、

 

いつか変わっていくだろうとその楽観さに身を委ねていた。

 

 

受け身でいくら待っていても「いつか」が来ることはないことに、

 

気がついたときにはもうとっくに三十を過ぎていた。

 

自分の環境は自分で作るしかない。

 

 

はじめから独立を目指していた人間であれば、

 

開業の準備は整っていた頃だったのかもしれないが、

 

松田は現場での経験以外なにもない。

 

しかし、納得出来ない環境でこのまま働き続けていく気は無かった。

 

株式会社MDM様写真2

 

勢いに任せて独立することを決めたのは三十二歳の時。

 

当時の自分を振り返るとゾッとするという。

 

現場でよく会う人間や取り引き先はいたが、松田は彼らの電話番号すら知らなかったのだ。

 

ここから、一人の男の人生が大きく変わっていく。

 

 

始めはとにかく知っている範囲の人間に電話をかけまくり、

 

仕事を振れるポジションの人を紹介してもらうところから始まった。

 

現場で世話になっていた人の番号もなんとか聞き出すことができた。

 

聞き出した連絡先に毎日連絡し、何か仕事はないかと尋ねる日々が続く。

 

もちろん仕事のない日も往々にしてあった。

 

基礎工事業は、工事に必要なパネルなど材料を揃えるのに多額の費用がかかる。

 

それに加え、コンクリートや鉄筋などを契約するのにも先出し金が必要だ。

 

技術があってもそのハードルは高い。

 

 

明日の仕事があるかわからない不安に押し潰されそうになりながらも、

 

松田には後悔している暇などない。

 

何があっても前の会社に頼ることはしない。

 

とにかくがむしゃらにやるしか方法はなかった。

 

株式会社MDM様写真3

 

「人手は足りているか、手伝える事はないか、金がもらえるならどぶ掃除だってやる。」

 

10年以上専門業で技術を磨いてきた職人が、

 

その言葉を発するのは容易なことではなかっただろう。

 

当時、考える前にやるしかないと突き進んでいた男は、

 

高飛車な無駄なプライドはとっくに捨て去っていたのだ。

 

とにかく今できることをやるしかない。

 

それからしばらく、電気工事・解体・鳶、知りうる限りのあらゆる業者に電話をかけては応援にいった。

 

 

それから2年。

 

 

やっとの思いで開業資金を作り、基礎工事業者として個人から法人に変更、

 

2014年に「株式会社M.D.M」を設立。

 

本来の専門領域で会社として動き出し、

 

一棟目を収めたときの感動は言葉に表すことのできないものだった。

 

同時にそれまでの辛い経験が、

 

仕事へのありがたみ、お客様への感謝の想いを湧き立たせる。

 

 

松田が手に入れたものはそれだけではない。

 

彼のもとに経験と腕のある職人が集まるのには理由があった。

 

前の会社からついてきてくれた職人達。

 

見放すことをせず自分を信頼してくれた仲間、兄弟。

 

その全員が、長年この基礎工事で修行を積み重ねた実力者なのだ。

 

やっと居心地の良い、自分たちのベストを尽くせる環境が整った。

 

今では専属の型枠大工も加わって、都内で需要の多い地下工事にも対応できるようになり、

 

多棟現場で複数業者が入る際には監督から同業者の模範にされることもあるという。

 

株式会社MDM様写真4

 

そんな松田の次なる目標は、

 

今現場に出ている職人たちを管理者に昇格させることだ。

 

そのための営業・人材育成に注力する準備を進めている。

 

普段あまり口にできない、支えてきてくれた事への恩返しなのだろう。

 

 

この日、晴天に照らされ、型に流し込んだコンクリートを

 

何度も何度も均一になるまで整えていく職人たちの姿は、

 

磨き上げた技術への自信と誇りに満ちあふれていた。

 

 

 

今回お話を聞かせていただいたのは、

株式会社 M.D.M

代表取締役社長 松田裕介さんです。

( http://www.mdm-tokyo.com/index.html )

 

株式会社MDM様松田社長

 


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